「一期一会」の大切さを
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職種紹介

the
Receptionist

フロントという仕事

「一期一会」の大切さを噛み締めて

外国で新しい挑戦をしたいという思いから、 日本に来た彼女。 レストランで最初にお客様をお迎えし 最後にお客様をお見送りする、 フロントという仕事のやり甲斐、 グローバルな環境で働くとは どういうことなのか、 彼女の思いを話してもらいました。

Y's Story

職種紹介

多様な人材がつくる
最高のおもてなしを

まずは飲食業界に入られたきっかけを教えてもらますか?

もともと、「海外で新しい挑戦をして 刺激を経験したい」という思いがあり、 中国から日本に来ました。 最初は日本語学校に通い、 その後、飲食業界でのキャリアを選びました。 飲食業では人とのコミュニケーションが 非常に大事ですから、自分の経験・スキルを 活かせる場面があると思いましたし、 多くの人とのコミュニケーションを通じて 多くの刺激、学びを得られると感じたからです。

あなたの店舗はどのような雰囲気ですか?

私たちの店舗は、お迎えするお客様も、 働くスタッフも、グローバルで多様です。 スタッフのバックグラウンドは様々で、 意見がぶつかり合うこともありますが、 お客様一人ひとりのご要望を叶えるという 目標を共有できているので、 前向きに、真剣に話し合っています。 日本のおもてなしの心に、 各スタッフの持つ色が加わって、 私たちのお店でしかできないサービス、 おもてなしができているのではと思っています。 営業中にできないことがあるのは、 もちろん仕方ないことです。 できないことに対しては、 ただ単に「できません」と伝えるのではなく、 「Aは難しいですが、 代わりにBやCはいかがでしょうか」というように、 他の提案を同時にすることが大事です。 お客様にとって最善の解決策を常に考え、 できる限りの選択肢を提示する。 それが私たちの役割だと思っています。

あなたの仕事の魅力について教えてください

毎日様々なお客様と接する中で、 その方たちの幸せの瞬間を 共有させていただけることに 大きな喜びを感じています。 お客様がお帰りになる際の笑顔を見ると、 この仕事を選んで良かったと心から思います。

心に残っている出来事はありますか?

お年寄りの常連のお客様が いらっしゃいました。 いつもお店を利用してくださり、 その方の顔や声は私にとっても 非常に馴染み深いものでした。 ある日突然、奥様から電話があり、 ご主人様が病気で亡くなられたとのこと。 今までお世話になったことを、 わざわざ知らせてくださいました。 そのお客様がこれからは 来店されないという事実に、 心からの哀しみを感じました。 そして、その出来事は私にとって、 「一期一会」の意味を改めて考える きっかけとなりました。 一人ひとりのお客様との毎日の出会いは、 二度とない、かけがえのないものです。 ひとつひとつの瞬間を大切にして、 心を尽くしておもてなしすることの意味を、 深く実感しました。

「ここは譲れない」というポイントを教えてください

どんなに忙しくても、 お客様一人ひとりに心からのおもてなしをすること、 それが私たちの仕事の基本です。 フロントでの仕事って、 外から見るととても華やかで、 いつもニコニコしているだけのように 見えるかもしれないんですけど、 実はすごく大切な役割を担っているんです。 最初に接する私たちの対応が、 お客様のその後の体験全体に 影響を与えるんですよね。 特に、コロナの影響で みんながマスクをしていて、 笑顔を直接見せられない時期が ありましたよね。 そんな時でも、笑顔を目の表情で お客様に伝えられるように努力してきました。 直接の笑顔は見せられなくても、 目元や言葉遣い・態度で お客様を温かく迎えることが、 私たちにはできるんです。 良い第一印象を持っていただければ、 お客様はその後のサービスも ポジティブに受け取ってくださいますし、 売上にも良い影響をもたらします。 逆に、最初の印象を悪くしてしまうと、 そのネガティブなイメージを 払拭してポジティブに持っていくのは とても大変です。 だから、最初の接客は本当に重要で、 すべてが上手くいくスタートを切るために、 私たちはいつも心を込めてお客様を迎えています。

あなたにとって「かっこいい」とはなんですか?

最初の職場でお世話になった上司や 尊敬している先輩は、 どんな状況でも、どんなお客様からの要望にも、 いつも穏やかに、笑顔を絶やさず 対応していました。 その穏やかな姿、姿勢が、 「この人なら信頼して任せられる」という安心感を お客様に与えていたんです。 その様子を見て、「私もこのようになりたい」と 強く思いました。 予期せぬ事態が発生しても、 慌てずに冷静に解決策を見つけ出し、 周りを安心させることができる。 そんな姿勢が、 私が考える真のプロフェッショナルであり、 私が目指す「かっこよさ」です。